先日、リビングの水槽用のカルシウムリアクターをこしらえてみて、自信がつきましたので、
今度は寝室のちっさい水槽用に、「ちっさいリアクター」をこしらえてみることにしました。
そして、どうせ作るんだから、長持ちする様に、
きちんとこしらえることにしました。
コンセプトは前回と同じような感じですが、
高さ 310mm 横幅 210mm 奥行き 95mm とコンパクトです。
このサイズで、ハングオンではないタイプが欲しかったので
がんばって作成しました。
また、前回作成時の気になった所もバージョンアップしました。
今回はちゃんと写真を撮ったので細かくご紹介します。
長くなりますが、興味ある方はどうぞご覧になって下さいませ。
しかし、作成方法や手順は私の個人的な手法ですので、
まったくもって、正しくないかもしれません(^^;
素人が行う日曜大工レベルの作業ですので、思わずツッコミたくなっても、
どうか温かい眼差しで見過ごしてやって下さいませm(__)m
ではいってみよぉ~!
まずフランジ部分からの作業です。
①100mm x 100mm x 5mm(厚さ)の板2枚用意しました。
今回は本体のパイプを 65φ で作ることにしましたので、
フランジの外径を 95φ で作成します。
(フランジの幅が 15mm になる計算です。)
また、ネジを通す穴を 6箇所 にし、穴のP.C.Dを 80φ にします。
これをコンパスを使って板に下書きします。
(正確に下書きしないと2枚の穴が合いませんので作業は慎重に…)
②ボール盤を使って穴を開けていきます。
私は最初にこのネジ部の穴を開けます。
理由は先で説明しますね!
とにかく、ひとつひとつ慎重にそしてゆっくり正確に行います。
蓋の方は 6mm で、パイプに付く方は 5mm で穴を開けました。
(パイプに付く方の板は、M6のネジ山を切るので下穴で 5mm です。)
③すべての穴が開きました。
あっ!左右の板の向きが違って穴位置が見づらかったですね…(^^;)
この時点で穴位置を確認し、だいじょぶなら次に進みます。
④パイプにくっ付く方の板にタップを使ってネジ山を切ります。
私は上の2枚の写真の通り、手前側と上側の2方向から直角を確認しながら
手に持ってネジ切ります。
バイス等で板を固定してネジ切りするより、
私はこちらの方がやり易いです。
(クルっと手首を回すだけで直角を確認しながら、且つ、
両手でネジ切りできるので微調整がやり易いです。)
もちろん、このサイズの板の場合ね!
板がでっかい場合はこのやり方は無理よ♪
⑤そしたら~自由錐を使って丸く切り出します。
写真をご覧頂くとお解りになると思いますが、
角材を予め用意し、これを枕として使います。(枕木ね!)
えっと、ご説明します。
ホームセンターとかの端材とかで売ってる適当な角材を予め2本用意し、
その角材に数か所 M6 のネジ山を切っておきます。
そしてそのネジ山を利用して、
今回丸板を切り出すアクリル板を、ネジを使って固定するんです。
この、枕木ですが、板の厚さはある程度必要です。
そして固定に使用するネジは、枕木の厚さより短く、
ネジを閉め込んだ時、枕木からネジの頭が飛び出ないことが条件です。
(今回の私の場合は 15mm の厚さの枕木に 10mm のネジで固定)
作業された事がある方はお解りになると思いますが、
自由錐やホールソーは、
穴を開ける為に使用することが前提のような作りですので、
切り出した丸板はバリがそのまま残っちゃいます。
今回は、穴を開けた板を利用するのでは無く、
丸く切り抜いた板の方を使いたい訳で、
大切なのは丸板なんですね♪
ですので、芯がブレたりしないようにする事はもちろんのこと、
切り出された丸板のバリとかも、できることならキレイに簡単に
処理したい訳なんです。(これも先で説明します。)
それと、素材がアクリルなので、なるべく表と裏から切り出した方が
割れや欠けもなくキレイに仕上がるんです。
その際も、枕木を用意しておくと、ネジを外して表裏を返し、
再度ネジを固定するだけて、芯も出しやすく、失敗しにくいです。
(枕木に固定する板に最初に開けた穴が左右対称に正確に開いてる事が
大切で、これがずれてると裏返した時に芯が出ません…)
また、これも先で説明しますが、
フランジはドーナッツ状に作成するので、
その際の内径の穴を切り出す際の板の位置固定にも最適なんです。
要は、今回の制作に必要な、大切な部材をきちんと固定して
安全で正確な作業ができる訳なんです。
失敗する確率も低く抑えることができるんですョ
ですので、
その為に、フランジ部のネジ用の 6箇所 の穴を最初に開けたんです!!
この、丸板を切り出す際の、板の固定に利用する為に、
先に穴開けだった訳なんですぅ~\(^o^)/
⑥ってことで、とりあえず切り出します…
おっと! 一旦止めて写真撮影です。
今回使用した自由錐ですが、これは2本の刃があるタイプです。
しかも、2本の刃ですが、刃の部分が取り外せて交換できるタイプです。
これは、1本の刃のタイプより断然使い勝手がいいです。
作業スピードも、1本刃の物より3倍位速く処理出来る感じです。
ん~と、一言で例えると、シャア専用って感じ?!(^^;)
ぎゃはは!年代がバレちゃうね♪
この1本刃と2本刃の違いもそのうち紹介したいと思います。
もしこのページをご覧になられて、
自由錐を用意される方がいらっしゃいましたら、
価格は多少お高くなると思いますが、断然2本刃がオススメです♪
差額分の元は取れますョ!
⑦ある程度(板の厚みの半分位)切り出したら裏返します。
さらに切り出すと四隅が切り落とせます。
⑧丸く切り出せたら、そのまま切り下げて行きます。
(写真は一旦自由錐が上がってます。)
片手で作業、片手でカメラは難しいので…(^^;)
すると!!
先ほどの説明の中でお話しした丸板のバリですが、
こんな感じで綺麗に落とせるんです。
これは、この丸板を固定しておかないと出来ない作業です。
ね!枕木使えるでしょ?!(^^)v
また、自由錐が2本刃なので、このような形のバリが取れます。
1本刃のタイプでしたら、バリは削り粉となります。
(1本刃でも刃が交換できるタイプでしたら、
最後あとちょっとの所で刃を裏返すと、同じ感じで処理できます。)
ちなみに、丸板を切り出す順番ですが、
ネジ部の穴開けが2枚ともによほど正確に出来てればいいのですが、
自信の無い場合は、蓋になる板の方(6mm でネジの穴を開けた方)
を最初に切り出し、次にドーナッツ状にする板を切り出した方がいいです。
(これも先で説明します。)
そして、ここが重要ですが、
枕木に使用した角材はまだボール盤に固定したままにしておきます。
先の工程で、この位置で固定してある枕木を使うからです。
(上で紹介してる板は実は2枚目なんです。
1枚目切ってる時写真とるの忘れちゃったの…)
⑨同じように2枚とも作成できました。
今回、自由錐のセンタードリルの刃の処理を忘れて作業してしまった為、
2枚の板ともに真ん中の穴が少々欠けちゃいました(T_T)
って言っても、この先の工程でこの部分は切り抜いちゃいますので、
だいじょぶなのですが…(^^;)
そいえば!
アクリルの穴開けに使うドリルの刃(ビット)ですが、
先っちょの 2箇所 の刃の部分を垂直に少し削っておくと、
割れや欠けがなくなります。
これもそのうちご説明しますね!
⑩さて、お次に登場するのはこちら!
これはテーパー状になった M6 のナットです。
先っちょの細い方が7.8mm(φ)で根元の太く広がってる方が
10mm(φ)なんです。
このナット、かなり使えるんです。
って、テーパー状のナットって売られてるの見たことありますかぁ~?!
どこ探してもまず売ってないんですよぉ~(u_u;)
半分あきらめて途方にくれてたら、なんと!
部屋の片隅にありました♪
これ、ラジコンのエンジンに使う部品なんです。
1/10ツーリングとか、1/8レーシングっていう、
エンジンで走る自動車のラジコンがあるのですが、
そのエンジンのフライホイールを固定するナットなんです。
ですので、ラジコンを専門的に取り扱ってるお店なら置いてると思いますし、
基本的に、そのようなお店で取り寄せ可能です。
メーカー:Mugen Seiki
URL:http://www.mugenseiki.com/
このメーカーの、MTX-2っていう1/10ツーリングカーのエンジンの部品で、
C0704 エンジンナット \450-です。
このナット、1個で450円!!!
って驚かれる方多いと思いますが…
高いと思われるか、安いと思われるかは、あなた様次第です(^^;)
そしてその作成意欲と、向上意欲は…
プライスレス♪
さっっ
次行きます!
⑪このナットとステンM6の皿ネジ(ボルト)です。
これを~さっき切り出した円板に…
装着しま~す♪
何をするかといいますと…
こんな感じです。
ボール盤にくわえさせちゃいます(^^)v
ふふふ♪
これでブン回して外周を磨こうって訳なんです。
ゆえに、芯を出したいので、
ボルトとナットがテーパーになってる必要があったので~す\(^o^)/
今回使用している自由錐ですが、センタードリルの太さが
7.8mm(φ)でしたので、このボルトナットでちょうど挟み込めますが、
センターの穴がこれより小さいとこの技は使用できません。
一応念の為…(^^;)
⑫では磨いて行きます。
まず荒削りです。
適当なヤスリでゴリゴリしちゃいます。
力をかけずに時間をかけた方がキレイに仕上がります。
また、アクリルはすぐに摩擦で熱っちくなるので、
少し削っては休憩、削っては休憩、を繰り返した方が無難です。
熱っちくなると削りカスが溶けだします。
そしてその溶けた削りカスが再付着し、そこを削るとそのカスでまた傷付き…
の繰り返しで、なかなかキレイになってくれません。
ですので、熱を持たせない様に削ると上手にできます。
荒削りを終えた所です。
この位までは、金属製のヤスリとかが、楽ちんです。
次にサンドペーパーの粗いのから順番使用して削ります。
削るというより、目を整える感じです。
耐水ペーパーの#320→#600→#800→#1200って順番に使用しました。
私は少し丸みを帯びた感じが好きなので、手でペーパーを当ててますが、
ピシッと面を出したい方は、ペーパーに当て木とかを使った方が
きちんと平に整えられます。
ペーパーがけ終了です。
この位まで整えれば、あとは適当なウエスにコンパウンドを少量付け、
軽く磨くだけでピッカピカになります。
⑬磨き終了!!
ってまだ1枚残ってますが…
お約束の比較です。
左が磨く前、右がコンパウンドまで使用して磨いた後です。
一目瞭然でしょ?!(^^)
同じようにもう1枚も削って磨きます♪
そして~!
ここからが再度重要です。
さっき丸板を切り出した時に、板を固定しておいた枕木ですが、
2枚目を切ったそのままの位置で固定してあります。
そしてこの 2枚目の板 がドーナッツ状に切り抜く方の板です。
さっそくその枕木に、外周を磨き終えた丸板を再度取り付け、
先ほど丸板を切り出した要領で内側を切り抜きます。
この時に、先ほど丸板を切り出したセンターが合う位置に
枕木がボール盤に固定してあるんですね!
ですので、後はネジで枕木に丸板を固定すれば、
きれいに芯の合う、内側の丸穴も切り抜けるって訳なんですの。
この内側の切り抜きですが、
使用するパイプの外径ぴったしに切り出す必要があります。
外側を切り出すより、さらに慎重に自由錐の刃の位置決めの調整が必要です。
時間を掛けても慎重に丁寧に行います。
⑭フランジ部の完成!!
2枚とも外周をピッカピカに磨き、1枚は上記要領で内側を切り抜き
フランジ部の完成となりました。
(実は内側の円を切り抜く際写真撮るの忘れちゃいました…)
写真右側のドーナッツ状丸板ですが、
内側を切り出した部分は、パイプと接着してしまう部分ですので、
今回はペーパーで軽く整えた位で処理は終了しちゃいました。
ゆえに外周に映り込んでしまうので、
写真だと、先ほどせっかく磨いた外周がきたなく見えてしまいます。
パイプにはめてみました。
ぴったりんこです♪
この後パイプ部を加工し、完了しましたら、
先の工程でこの部分を接着します。
長くなりましたが、これでフランジ部の作成は終了です。
ちなみにここで使用したアクリル板ですが、
1枚210円でした。
フランジ部 2枚1セット で420円で作れました\(^o^)/
あっっ
工具は元々あったものを使用したのであくまでも部材代ですョ。
次回はパイプ部の加工になります♪
ちっさいリアクター作成日記①~フランジ編
2009-01-07 01:59:59 (15 years ago)
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